
ゼロイチファイナルピッチ2026は、ゼロイチプログラムの参加者(以下、ゼロイチ生)が解決に挑む社会課題に関する事業プランを発表する場として、2026年2月27日(金)にSHIBUYA QWSで開催されました。
ゼロイチ生は、2025年8月のプログラム開始から約7カ月間にわたり、誰の何の課題を解決するのかというソーシャルコンセプトの設計や顧客の見極めなどビジネスプランの構想、そのプランにおけるサービスやプロダクトのβ版開発などに取り組んできました。
その集大成として事業プランのピッチが行われ、中でも特に有望な事業プランに、審査員選出で決まる「最優秀賞」や、特別協力のSHIBUYA QWS選出による「SHIBUYA QWS賞」、参加者からの投票で決まる「オーディエンス賞」が贈られました。

【最優秀賞】吉野 真由さん|食品ロスと飢餓の問題
4つの観点(社会性・事業性・共感性・起業家力)から審査員が採点し、その得票数が一番高かった事業プランとして選出されました。
副賞:サステナビリティやSDGs、ESGに関する国内外のニュースを配信するメディアSustainable Brands Japan (サステナブル・ブランド ジャパン)への記事掲載
吉野真由さんのコメント
「中学三年生のころから食品ロスに対して活動してきて、初めて賞をもらうことができ、とても感慨深いです。このゼロイチへの参加をきっかけに、北海道から東京に来ることも増え、中学のころから自分が憧れていた方にも会う機会があったなど、ゼロイチプログラム自体に感謝をしています。」
審査員を代表して、藤野 英人氏(レオス・キャピタルワークス株式会社 代表取締役社長)のコメント
「吉野さんが開発されてきた食べられるお皿を今日も持ってきていて、その課題に取り組む本気度が伝わったし、ビジネスにおける解像度が高かったです。プログラム終了後もやり続けるであろうという本気度を感じ、その姿勢を高く評価しました。本当に食品ロスと飢餓の問題を解決してくれるかもしれない、という将来性を期待して、最優秀賞に選ばせていただきました。」

【SHIBUYA QWS賞】星野 綾子さん|献血率低下問題
特別協力をいただいた会場であるSHIBUYA QWS(渋谷スクランブルスクエア株式会社)より選出いただきました。
副賞:SHIBUYA QWS利用券3か月分
星野 綾子さんのコメント
「発表した後にオーディエンスの何人かの方に、献血に行きます、とお声がけいただいたのですが、そのように献血に行っていただける方を増やすためにピッチをしました。是非みなさん、一緒に献血に行きましょう。」
SHIBUYA QWSより岩田 健太氏のコメント
「審査会にも同席させてもらいましたが、審査員のみなさんの評価も高く、またSHIBUYA QWSを沢山活用いただけそうな方にということで選ばせてもらいました。ぜひその活動量と周りを巻き込む力を、SHIBUYA QWSという場で発揮していただきたいです。」

【オーディエンス賞】洞雞 真人さん|経済的困窮家庭の子どもの教育格差問題
会場およびオンライン視聴の参加者が「最も社会を変える期待感を感じた事業プラン」に投票し、その得票数が一番多かった事業プランとして選出されました。
副賞:プロのジャーナリストと市民が協力し国内外の現場から今を伝える映像メディア8bitnewsへの出演・掲載
洞雞 真人さんのコメント
「応援していただく、仲間になっていただく人が一人でも増えないと解決できないという思いでした。自分の過去の話でしかなかったテーマが、オーディエンスの皆さんに届いたことが本当に嬉しいです。」
審査員を代表して、田中 美和氏(株式会社Waris(ベネッセグループ)共同代表・共同創業者)のコメント
「起業において重要な、誰のどんな課題を解決するかという点が、洞雞さんはご自身の経験からとても明確にお持ちだったので、それがオーディエンスの皆さんの心を惹きつけたのではないかと思います。」
ゼロイチファイナルピッチ2026 レポート

【当日の主なコンテンツ】
・オープニング挨拶(経済産業省「ゼロイチ」担当 佐々木氏)
・トークセッション「なぜ今、社会起業に挑む若者が必要なのか」
・ゼロイチ生によるビジネスプランピッチと審査員による講評
・閉会の挨拶 (経済産業省「ゼロイチ」担当 荒川氏)
・交流会

【ゼロイチファイナルピッチ2026の様子】
イベントは、経済産業省「ゼロイチ」担当 佐々木氏の挨拶から始まりました。
その後、開催されたトークセッションには、本田技研工業株式会社新事業開発部イグニッションドメイングループリーダー松澤拓未氏や経済産業省イノベーション・環境局イノベーション創出新事業推進課長石川浩氏が登壇。トークセッションでは「なぜ今、社会起業に挑む若者が必要なのか」をテーマに、若手起業家育成の視点から、ソーシャルビジネスの可能性や挑戦を支える環境づくりの重要性についてお話しいただきました。
その後、約180組から選ばれたゼロイチ生がプログラムを通じてつくりあげてきた事業プランを発表するピッチが行われ、事業プランに対し審査員よりフィードバックを送りました。
クロージングでは、経済産業省「ゼロイチ」プロジェクトメンバーの荒川氏からプログラム全体への総評コメントをいただき、閉会となりました。
荒川氏コメント(一部抜粋)
「今日この場は、”Pay it forward”(自分が受けた恩を次の人に返す)を体現しているような場でした。メンターの方、審査員の皆さま、オーディエンスの皆様、壁打ちや運営を手伝ってくれた過去のゼロイチの卒業生など、過去に受けたものを別の誰かに返したいという気持ちでこの場に参加してくださったのだと思います。思い返せば、社会起業家を生み出す”Pay it forward”を実現させるために、ゼロイチをスタートしたのです。この”Pay it forward”の循環を終わらせないために、来年以降も民間企業の皆様と協力しながら、何らかの形でゼロイチを継続させたいと思います。」
最後に、閉会後は交流会を行い、社会課題解決に取り組むゼロイチ生と同世代の参加者、応援者の方々が共に語り合う様子が見られました。
【トークセッション登壇者紹介】
トークセッション 「なぜ今、社会起業に挑む若者が必要なのか」登壇者

松澤 拓未 氏(本田技研工業株式会社新事業開発部イグニッションドメイングループリーダー)
石川 浩 氏(経済産業省イノベーション・環境局イノベーション創出新事業推進課長)
鈴木 雅剛(株式会社ボーダレス・ジャパン 代表取締役COO):モデレーター
【ファイナルピッチ登壇者紹介】
ゼロイチファイナルピッチ2026 登壇者と発表テーマ

【審査員紹介】
ゼロイチファイナルピッチ2026 審査員

石川 浩 氏(経済産業省イノベーション・環境局イノベーション創出新事業推進課長)
鈴木 雅剛(株式会社ボーダレス・ジャパン 代表取締役COO)
田中 美和 氏(株式会社Waris(ベネッセグループ)共同代表・共同創業者)
藤野 英人 氏(レオス・キャピタルワークス株式会社 代表取締役社長)
小柳 裕太郎 氏(株式会社 JOYCLE代表)
河内 将弘(アノサポ事業代表)
本ファイナルピッチで、2025年度(3期)ゼロイチプログラムは終了しました。
次年度4期のプログラムもどうぞよろしくお願いいたします。